厚生労働省が作成しているモデル就業規則は当たり前ですが、法的には何ら問題のない就業規則です。
※ただし作成年度が古いひな形・テンプレートを利用しているケースもありますので、注意が必要です。
しかし、就業規則がうまくいかない理由はそのような要素よりも下記にあげる点の方が問題であるケースが多いです。
弊所が考える問題の本質は次の2つです。
①就業規則や労務の知識不足
②就業規則が社内に浸透しないこと
就業規則作成後のトラブルは多く発生しています。
法律的に問題ない就業規則を作成するだけではうまくいきません。
知識不足に関しては、社内に誰か1人でも労働法などの労務に熟知した人間を育成もしくは採用する必要があります。
もちろん社内での育成や採用が厳しければ、社外の相談できる社労士等を契約する必要があります。
社内への浸透ですが、当たり前ですがご自身などが理解した上で周知しておかなくてはいけません。
もちろん社内で詳しい人がいれば、その人に周知してもらえばよいと思います。
もしくは先ほどと同様に社外の社労士に周知まで実施してもらうように頼むこともよいかもしれません。
・どのテンプレを使用するかではなく、就業規則の運用に力を入れる必要があります。
・会社側と従業員側の義務について考える
義務と権利は当たり前ですが、セットです。会社と社員がお互いに権利を主張するだけではうまくいきません。
お互いの義務を果たせているかを改めて考えて就業規則の整備をしていくとよいでしょう。
就業規則は従業員と会社とのお約束事です。
お約束事は人が変われば変わるもの。会社が変われば変わります。
採用や定着に強くなるには、就業規則でホワイトな企業になるためのポイントを押さえることが大切です。